赤シャツ感想

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 まさか松島くんが復帰してこんなにも早く、外部舞台というステージに連れて行ってくれるなんて、復帰した直後は思わなかったくらい、ビックサプライズなキャスティングが舞い込んできたのが昨日のことの様に思い出される6月。

 

うだる様な暑さと、しんしんと降り注ぐ雨の夏を経て、肌寒さを感じる9月になり、赤シャツは幕を開けました。

 

 題材は、夏目漱石の代表作「坊ちゃん」に登場する、主人公坊ちゃんの敵役「赤シャツ」視点での物語で、松島くんは赤シャツの弟「武右衛門」。坊ちゃんなんて中学生の時に読んだっきりだよ!と慌てて原作を買い、なんとか当日の30分前に読みを終わって入場したのが功を奏したのか、内容の大逆転さがしっかりと自分の中に落ちてきて、確かに予習した方が面白さ倍増だなと実感しました。

 

カンパニーの掛け合い

 

 この舞台、とにかくカンパニーが錚々たる顔ぶれです。桐山くんは言わずもがなジャニーズの中でも舞台評価の高い人。そこに高橋ひとみさんやおかやまはじめさん、矢柴俊博さんなど、ドラマや映画で絶対一度は目にする俳優さんたちも参加し、舞台自体の完成度も確かなものでした。

 

 特に今回の赤シャツは、笑って泣ける要素がふんだんに詰まった作品。クスクスと笑えるところとしっとり心にくるシーンのコントラストがはっきりしていて飽きずに楽しむことができました。

 

 また所々に坊ちゃん原作のナレーションが入り、原作ではどの時点の物語なのかをはっきり認識することができるので、その時点での坊ちゃん側の思惑とその裏で動く赤シャツたちの心理描写を対比させて、みることができます。物語の理解度が一層深まる構成で、そしてなにより音楽がめちゃめちゃいい!!とにかくバランスの良い舞台という印象が強く残りました。

 

 そしてやっぱりベテラン勢がとにかくすごい!!

 

 私はとにかく赤シャツの下女ウシ役高橋ひとみさんと、赤シャツの同僚の野だいこ役の越村友一さんが出てくるシーンがとにかくツボでツボで....神出鬼没で盗み聞きしているウシの登場はまるで新喜劇を見ているようでしたし、野だいこの気持ちのいいくらいのお調子とり加減はもううざいのなんのというハマりっぷりで、2人の立ち回りがとてもこの舞台をよりユーモラスに仕上げているな〜と感じました。

 

 私が特に好きだったのは、うらなり先生のお見送りの会の後のくだりです。赤シャツと武右衛門が口論になり、激しい喧嘩をするシーンではありますが、越村さんと高橋さんが合間合間にユーモアに振り切って演じていることで、余計に2人の喧嘩シーンと赤シャツの苦しい思いが映えた気がしています。

 

やっぱりすごい桐山照史

 

なんといっても本当に桐山くんがすごかった!!そりゃあ絶えず舞台のオファーが来ますよねという印象です。

 

 赤シャツは、ある意味表で見せる顔と本心が違って見える役所。決して悪意を持った行動ではないのに、そこに込められた善意が全て裏目に出て、自分の本心を、本当の自分を理解して貰えないという孤独に苦しんでいる人です。

 

 シーンの重要なところで「僕はどうしたらいい...」と思い悩んでいる姿がとても印象的なのですが、そうやって本来の自分をさらけ出せるのがウシと、芸者の小鈴だけ。「ほんとはこうしたいけどでも...立場が...世間体が...」とどこか弱気でやっと素直になって行動してもそれが全て真逆の方に取られてしまうという負の連鎖に陥っていました。

 

でも正直、他の人の考察でもあったのですが、自分の本質を理解して欲しいのに、赤シャツ自身も、うらなり先生がマドンナに向ける恋心にに気づいていないとか、その人の体面だけを見ている節はあって...とてもねじれた状況です。

 

だからこそ、すごく演技にも繊細さが求められたのかな〜と思うのですが、所作をとっても声色をとっても、本当に素敵で!

 

 最後のシーン、坊ちゃんたちにボコボコにされた朝に、小鈴と話すシーンがあるのですが、不意に出た「どうせなるのなら、どうか僕の正式な妻になって下さい。」とつい本音を漏らしたところだったりもそうですし、「 ……僕は、御免だ。……真っ平だ。」と涙をこぼすシーンは本当に赤シャツに感情移入してしまいボロボロと涙が溢れてしまいました。

(余談ですが最後のシーンはもう一回ウシさん出てくるのが元々の内容ですが、今回は2人の涙で終わったのもサイコーポイントです。)

 

 桐山くんの演技を見るの初めてじゃないけど、映像と舞台ならまちがいなく舞台で映える人だなあと感じています。

 

自担の初舞台の座長がこんなにも頼もしい俳優そして、先輩で本当によかったなあと思いました。

 

自担の初舞台

 

今回はなんといっても自担の初舞台。

 

 いままでの演技仕事は、映像作品でも期間が短いものがほとんどですし、松島くんはSexyZoneの中で唯一、ジャニーズの舞台(ジャニワやドリボ等)で、メインキャストに立った経験がなく、ここまで長期間、一つの役を演じるのはほぼ初めてです。

 

 その初舞台が、感情の揺れ動く14歳という難しい年頃の役所なのは多分こちらが想像する以上に本当に大変だったと思うんですけど、松島くんの演技仕事で、初めてちゃんと武右衛門という役が松島くんという体を借りて心臓が動いている、一体になってるなあと...感じることができたような気もします。

 

 そんな武右衛門は、妾の子という複雑な生まれですが、本来は優秀な兄を心から尊敬していて、でもそんな兄が当時の価値観ではあまり受け入れられない徴兵忌避をしていたことを周りから聞いて、それが事実だったことがショックなのと同時に、自分に真実を先に打ち明けてくれなかった裏切られたような気持ちを、心に抱えていて、目の前にいる兄赤シャツの言葉を信じられなくなっていた状態でした。

 

 そんな状態の中で、赤シャツと喧嘩をして家を飛び出していくシーン。「なんで何もいってくれないんだよ...」とつぶやくところが1番印象に残っています。元々の本には含まれていない追加されたセリフだと思うのですが、散々けたたましく赤シャツに対して怒って、ポカポカ殴って、それでも何も言い返してくれないそんな兄に対しての寂しさなんか全部込めての「なんで...」がとっても気持ちが乗っていて、心が震えたシーンでした。

 

 本来であればもっと通って役が体に馴染んでいく過程を見たかった気持ちもあるんですがね...

 

 でも、松島くんがこの舞台を通して、演技のお仕事を楽しいと思えたことが本当になりよりだと思うし、温かいカンパニーに可愛がってもらえたことは間違いなく松島くんが演技のお仕事を続けていく上で支えになるものだと思うので、次松島くんがどんな役に挑むのか、どういうふうに演じるのかを見ることのできる日が非常に楽しみです。

 

やはり本がいい舞台ととってもいいカンパニーに囲まれた自担を見るのがとっても幸せだなと感じました。

 

1ヶ月間本当にお疲れ様!

 

Dancing in a dream 〜SZ10TH備忘録〜

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2020年、コロナという不可抗力で奪い取られた春。

配信とその春は色を変え、私たちの前にやってきた。

 

そして1年後の2021年。依然として私たちのこれまでの生活はコロナに奪い取られたままだけれど、今年は2年振りに、夢に踊る彼らをこの目で見守ることのできた、そんな春でした。

 

10周年を迎えるこの年に、5人揃ってのツアーは叶わなかったけれど、彼ら5人のたくさんの感謝とたくさんの愛とたくさんの夢が詰まったそんなコンサートだったように思います。

 

大変な時期の最中に、本当に大きなリスクはあるけれど、たくさん気を使いながら有観客で開催することを選んでくれたことの感謝の意味を込めて、ここに備忘録を残そうと思います。

 

「過去」「現在」そして「大きな未来」が見えたツアー

 

 今回のツアーは彼らにとって2度目のアニバーサリーツアー。10年迎えて全員20代となった今。5周年の時からは想像もできなかったくらい大変なこともあったけれど、全員がすごく心のゆとりを持っていることが見えたツアーでした。

 

 周年コン…特に5周年のSTAGEは3人時代から戻れてそこまで日が経っていたわけでもなく、ファンや周りへの感謝の気持ちも大きくあったけれど、どちらかというとリスタートというか、ここから過去の苦しい思いを一度降ろして新しい一歩にという側面の方が強かったように思います。

 

 でもこのSZ10THは、10年という歴史を余すことなく伝えた上で、「現在(いま)」の彼らのやりたいこと、そしてこれから進んでいく「未来」をすごくバランスよくまとめていて、よりストレートに彼らの思いが伝わる構成にしていた印象が強かったです。

 

Overture

Overtureは、一人のおじいさんが、5人の幼い子供達に、SexyZoneというアイドルの思い出を語り始めるところから始まります。

 

少年①;ねえ、おじいさん。これは何の本?

おじいさん;ああ、これはね、ある人が大切な人を思って書いた日記なんだ。

少年②;へー一体どんなことが書いてあるの?

おじいさん;これは、かけがえのない仲間との思い出と、その彼らを愛した人たちとの絆の話。聞いてみるかい?

少年たち;おねがい!きかせて!

 

ー2011年9月29日

帝国劇場で5人は出会い、同じ道を歩み始めた。

そのグループの名は「Sexy Zone

エターナルプロデューサーから与えられた、嘘のような名前。

どんな時も止まることなく走り続けた。

たくさん笑って、たくさん泣いた。

この5人だったから、夢に踊れた。

 

少年③;この5人は今でも仲良しなの?

おじいさん;もちろんさ。彼ららしく、今でも仲良しだよ。

 

ー2020年

ステージから見た景色がいつもと違った。

みんなに会いたくて、叫んだ。

彼らの気持ちは届いただろうか?

だからこそだからこそ忘れない。

10周年の年に、また君に会えたことを。

 

デビューから今日まで、長く紡いだこの絆が

彼らを夢のStageに導く。

音が鳴る。幕が開く。

 

①LET' S MUSIC〜NOT FOUND

 

  幕が開き、80’s風の華美な衣装に身を包んだ4人が現れる。今回のコンサートも演出を手掛けた菊池風磨くんが作るSexyのコンサートの特徴として、必ず、この最初の4曲で、登場の興奮をそのままに、ファンのボルテージを究極まで引き上げる曲を配置してくるんですが、今回はもう歌詞のままのメッセージですよね。

 

「俺たちの音に抱かれ、音に狂え」と言わんばかりの3曲の後に「まだ物足りない」と「もっと俺らの思いを叫びたい」とこちらを煽るNOT FOUNDで締めるオープニングパート。彼らの今も体現するこのオープニングでほぼ元は取れた気になってしまう。そのくらいSexyZoneだからこそ織りなせる華やかでそして強さのあるオープニングです。

 

 この登場に関して、風磨くんが拘ったのが、LET’S MUSICの1番を踊らないこと。「2年ぶりに会えた自分たちをじっくり目に焼き付けて欲しい。」そんな思いが込められているらしいです。(ドル誌やテレビ誌での発言)

 

 またオープニング衣装のカラーなどはメンバーそれぞれの意見が反映されていて、勝利が着ていた黄色は、ステージでは照明で埋もれやすいカラーだと言われているところをあえて採用していたり各々のこだわりが見える衣装です。今回ほとんどが同じ衣装のため、このオープニング衣装がより個性的に見えるのですが、多少の違いはあれど、遠目で見たときの衣装の形がほぼ同じだったふまけんは本当になんなんでしょうか・・・
サラストで出てきた日は、双子にもほどがあるとキレながら見ていた思い出があります。

 

このオープニング衣装ははSexy Zone史上、いやそのほかのジャニーズの衣装を含めた中でもトップクラスにおしゃれなので、ぜひ!ぜひ!今後も使用して欲しい衣装の一つです。

 

②アリーナコンサートメドレー(20年POP ×STEPツアーから12年アリーナコンまで)

 

 ここも菊池Pがこだわったうちのひとつ、本編最初のメドレー、アリーナコンメドレーです。アリーナ規模でもほぼ3人のコンサートだったSexy Zone summer concert 2014と初の全国ツアーのはずなのに一部ホールだったからなのか外されている13年のJapan Tourは除いた8つのコンサートの過去セットがスクリーンにそれぞれ映し出され、そのコンサートを象徴するような楽曲を遡りながら披露していきます。

 

 過去ツアーに参加したことのある人は、懐かしさと当時の思い出が蘇り、後からファンになった人は憧れの景色を擬似体験できる。周年コンにしてはすごくシンプルな構成のステージだなと最初は感じていましたが(なんとなくジャパンツアーとかのオマージュのようなセットですけど)最初にPOP ×STEPのステージが現れた後に、魔法をかけるようにPAGESのステージが現れた瞬間を初めて見たときの感動は今でも忘れられません。後私自身はウェルセクからのオタクなのでセクパワやセクセカ、そしてアリーナコンを擬似体験できたのが嬉しい経験でした。(なのに配信だとあまりメンステのモニターが映ってなかったらしく惜しい気持ち・・・)

 

 松島担の自分としては、松島くんが参加できなかったPAGESの「恋が始まるよー!!」や「チクチクハート」、そして参加していないポプステの曲の中でも松島くんが大好きな和テイストの「極東DANCE」と」「麒麟の子」を踊る姿を見れたことがほんっとに嬉しかったです。もちろんできることなら5人で見たい気持ちもありましたが、でもこれを踊る松島くんを見れて感無量でした。

 

 ちなみに、ウェルセクパートのカラフルEyesは本来セリフパートは3人なのですが松島くんも入れた4人になっています。そこで普段は「飼い主になってください」とか可愛くおすまししているんですが(これもだいぶ罪深い)地方でたまに松島くんがテンションが上がった時にKeep the faithの聖のラップ「そろそろ着火 Runaway 1」を始め、なぜかそこに健人くんも乗っかり、カオスなカラアイになっていたこともありました。ありがとういいセクカツです。

 

③Slow Jam、タイムトラベル

 

このツアーのハイライトです。

 

  いや私が個人的に好きすぎるパートなんです。使徒ライトとかいろいろ呼ばれていたけれど降り注ぐレーザーのような物理ライトが回転式のセンステと動きを合わせるように絶妙なエッセンスを加えていて・・・!!!!これは・・・マウントとかでもなく、本当に生で見てこその構成だと感じている部分なので、風磨くんがパンフレットで無観客でもやることを前提とせず、有観客を前提として作ったという意味をものすごく感じた部分の一つでもありました。

 

 ここは実際にレーザーを使っても全然映える部分だと思うんです。過去のツアーでいえば個人的には2018年で行ったXYZ=repaintingの時が一番印象的ですが、センステのレーザーの使い方が非常に幻想的でそれを応用することもできたはずなのに、ここにきて物理で変態照明設営してくる部分に、初めて見たときものすごく興奮したのを覚えています。

 

 そしてこのパート選曲がほんっとにずるい・・・Slow Jamだけでもやばいのにそこにタイムトラベルあてがうのは正気の沙汰ではない!!この配置にしたのきっと風磨くんな気がしてるんですが罪深いので本当に許せない!!という気持ちです。

 

 Slow Jamに関しては、1番のAメロ出だしの風磨くんパートが松島くんのパートに変更されていましたね。4年目は少し背伸びをしたように感じたこの曲も、ほとんどフリーで歌っているだけなのに、自然ですごくセクシーですごくフィットしたように聞こえたのは、ただ大人になっただけではない何かを感じるパフォーマンスでした。大阪の2日目の夜公演だけ、向き合ってラップしていたふまけんは絶対に特典映像に収めてください。

 

 タイムトラベルは昨年2020年の配信時に本来のセトリから泣く泣く削ってしまった曲。構成はおそらくそのままとはいかないものの、振り付けとかは健人くんが演出をつけた時と変わらないのでは?と思う優美でおしゃれな振り付けでしたね。このときの衣装もすごく優雅で素敵でした。早くこの2曲だけでいいからサブスク解禁して欲しい。

 

④劇場版PEACHPEACH !(大阪名古屋のみ+Honey Honey

 

 中島健人大先生監修コーナーです!!!!2018年のリペコンで行われた時から数万倍パワーアップしたこのコーナー。このご時世の中、プレイヤーもキャラクターもシチュエーションも全シャッフルというど鬼畜コーナーです。このために、シチュエーション映像をしっかり作成しているところ、キャラクター名もしっかり考えられている
(ほぼ鬼滅インスパイア感がありますが)部分が、この曲にかける中島健人さんの並々ならぬ熱を感じます。

 

基本的に風磨くんがプレイヤーなことが多かった気がしますが、みんな以前よりも照れずにプレイヤーもキャラクターも楽しんでいたところが非常に良かったなあとおもいます。(主に中島さんが)

 

そして横浜から構成が変わってしまったこともあり、菊池風磨による激ヤバファンサが行われ出したのも非常に印象的ですよね・・・

 

 

  元々PEACHの後に大阪と名古屋ではHoney Honeyがセトリに入っていたので、PEACHも本来は外周お手振り曲ではなくきちんと振り付け付きで踊っていたのですが(健マリで風磨くんを囲んでいた振り付けを3人でやってたのがとっても可愛かった)公演時間の問題なのか横浜でセトリから削られてPEACHがお手振り曲となりツイートのようなとんでも爆弾ファンサが生まれてしまったワケです・・・北海道では彼氏と一緒に来てた子にやってしまって「あっ・・・」ってなってたのはめちゃくちゃ面白かったです。

 

HoneyHoneyの松島くん死ぬほど可愛かったのでぜひ映像に残して欲しいです。

 

⑤MC

 

全体的に今回のMCは4人ともめちゃくちゃ忙しいこともあってか(?)ハイテンション回が多かったですね。

 

自分が入った回でレポしたのをここにまとめておきます。

 

 

 

 

 

どの地方も無法地帯で流石に笑ってしまった。
というか全公演通して、風磨くんが本当にかまちょすぎて・・・。大型犬がずーっと尻尾振って飼い主に体当たりしているというか・・・。他の3人もやれやれ感は出つつ、なんかあー楽しいんだなーって。些細な小ネタとかはもう記憶にないんだけど、なんかどうでもいい話をしながらずーっと笑ってた4人を見てるのが楽しかったなー。パブリック向け的にふさわしいか相応しくないか、はあると思うんだけど、やっぱり集まると電波になっちゃうところが愛おしくてオタクやってるところもあるから、まあなんとも言えないんだけど、これからもずっとくだらないことで笑っていてくれたらいいなって思う。

 

後どの公演もお知らせごと盛りだくさんで、告知がラジオしかなかった時期も知っているだけに、感慨深さもあったな・・・

 

そして、ツアー3年目にして、Jr.SPもオリ曲を歌うということでMCに参加。物議を醸しているMCもありましたが、大阪から少なくない回数見守ってきて、今の挨拶になるまでを見てきたのでなんか親心のようなものがSPには目覚めてしまいましたね・・・

 

 

 どの地方でも何なら Sexyは何回も聞いてきたのに、「なんで顔面担当なの〜?」とか「プリンシパルってどういう意味〜?」と聞いて覚えてもらえるようにしていたり、林レンジャーも一緒にシャキーンってやってあげたり、ああセクシーも先輩になったんだなという気持ちになりますね。本当に申し訳ないいじりもありましたが(SP担怒らないでいてくれてありがとう・・・)、緊張しながらも、グループとして覚えてもらえるように挨拶を進化させていったSPには格別の拍手を送りたいです。センセーションも本当に素敵でした!

 

⑥Why?・MyLife・Candy・Mermaid

 

 今回もやりおった・・・・・・・・・

 

 STAGEではテレポとIGDそしてスイガル、オキテを5人でやりましたが、今回はとんでもない曲4選すぎませんでした?

 

 Why?はV6の振り付けをしている方が今回つけてくださっていたみたいで、今の4人にぴったりなおしゃれでセクシーな振り付けになっていましたね。ただ・・・STAGE方式で行けば、歌割りはそのソロを歌っているメンバーが決めるんですが、菊池風磨さんに「救いようのない 俺は RudeBoy」を歌わせた佐藤勝利さん・・・?となってしまいスペキャ顔になってしまいました。サビも風磨くんが地声で歌い、勝利がファルセットで歌うのも良かったですね。

 

 My Lifeは菊池風磨さんちょっと「校舎裏にこいや」と呼びつけたくなるんですけど、いやMy Life・・・しかも佐藤勝利さんに、Shot of tequilaとさざ波Hにrhythm刻ませないでもらえます・・・?ジャニーさん夢枕に立たなかった?大丈夫?そして松島くんに「潮 月君満たすこと優先」歌わせるのずるすぎて毎公演薄目で見てました。23歳成人男性感が増した松島くんを見ているのも峰が苦しくてたまらないのに・・・「潮 月君満たすこと優先」・・・・・・・・・・・・・まあ何が怖いってこれ書いたときの風磨くんが22歳なことなんですけど・・・・・

 

 CANDYは中島先生のソロ曲の中でもおそらく一番人気を誇る曲だと思いますが、今回のコーナーに推薦したのは風磨くんだと、中島先生がアイドル誌のインタビューで語っていました。そもそもCANDYに関しては、もう何年も前の話ですが風磨くんが中山優馬くんとカラオケに行った際に優馬くんがめちゃくちゃ頼み込んで風磨くんにCANDYを歌ってもらった動画があるという逸話があるんです。それはそれはもう喉から手が出るほど見たかっただけにここで積年の思いが実るなんて思いませんでした・・・回を重ねるごとにメンバーがノリノリで踊っていたのも良かったですね。松島くんが健人くんに膝まづいてキャンディーをキャンディーを渡す流れもすごく好きでした。

 

 Mermaidは松島担にとって、松島くんとの再会を夢見ていたときのテーマソングでもあり、心から待ち望んだ曲でもありますが、いつの間にやらふまけん大暴走曲になりましたね。あるときはスボンのチャックを下ろしてそこに水鉄砲打ち込み出したり、押し倒したり、各地のご当地クッションやぬいぐるみの時でさえ股間や胸元に挟んだり、とことんアホに走るふまけんと、本当に呆れた顔でそれを見守るしょり聡が本当に面白かった。振り付けも4人みんな可愛く踊ってくれて非常に良かったです。また君に会えて良かったよ・・・・!各地方のイラストも5人を海の動物になぞらえたイラストもどちらも素敵でした。

 

 

⑦RIGHT NEXT TO YOU〜all this time

  激しく焚かれるレーザーの乱舞の後に始まるRIGHT NEXT TO YOU。音楽番組で披露した時よりもよりこなれた感じで踊っているのが非常に印象的でした。会場に響くビートが心臓が揺れるくらいに重く響いてた記憶が色濃く残っていますね。ここは毎公演松島くんロックオンタイムだったんですが、本格的に鍛え出したこともあってより迫力のある踊り方に変わっていたところが良かったです。最終日のさときく背中合わせもなんか胸熱だったな・・・なかなかあんなにがっつり背中を預けているのを見たことがなかったので、きっと勝利嬉しかっただろうな・・・なんて思いながら見てましたね。

 

 私が一番話したかったのはSo Sickなんですけど、ここの松島くん色気が爆発してません?マリウスパートを歌っていることもあり、いつもより太めに歌うんですが、その声もそして気怠げな雰囲気で踊る踊り方も三位一体セクシーすぎて、目が離せなくて。最終日ありがたいことにすごく近い席だったんですが、「壁に描かれたグラフティが言った 本当の愛はどこへ消えた」を歌う姿を下から見つめていたときに本当にただ歩いているだけなのにすごく色気があって、体がゾクゾクしたのを今でも鮮明に覚えています。

 そこから名脇役にすぐ移るんですが、So Sickのセクシーと同一人物でよろしいでしょうか?妖艶に踊っていた4人がいきなり片思いに苦しみだすから情緒がジェットコースターだったんですけど・・・・ある公演で風磨くんのリフターのすぐ下だったんですが、同行の風磨担に「何かしらの間違いでいいから僕のものになってくれないかな?」をガン目線で歌っているのにもらい事故してしまって、私もなんか「無い記憶」が醸成されてしまいましたね。個人的には最終日の本当にはちきれそうな思いを抱えた声で歌う勝利がよかったです。

 

 all this timeはなんて言えばいいのかな・・・ただあったかくて愛を感じた部分でした。大阪では松島くんがペンライトオレンジにして〜とジェスチャーをしていて、あそこでマリを思ってオレンジにすることを本人たちも喜んでいるように見えて。あんなに優しい顔して歌うもんだから、グッと来るものがありましたね。何が正解かわからないけれど、待ってるとも軽々しくは言えないんだけど、ただただ「愛」を感じた瞬間でした。

 

⑧シングルメドレー

 このときの白衣装。絶対に降りて欲しくない衣装の1つ。後ろが編み上げなのも素敵だし、レースのシャツを一枚重ねているのも素敵。近年のセクシーの白衣装はどれも秀逸だけど、衣装さんの熱意を感じる白衣装だな・・・

 

 内容の話をすると、三茶から(曲)までを振り返るメドレーなんですが、ここも風磨くんが思い入れのあるパートだと話していた部分ですね。選曲が全部手振りできるし、ずーっと踊れるし、一体感があった部分だし、(曲)に関しては、帝劇での会見の時に披露した一番最初のプロトタイプの振り付けだと聞いて、そこにも感慨深さもあって。異様に振り付けが揃う会場の様子とか、ああ周年だと感じることもあって。自分たちの10年をすごく愛おしく大切に思う気持ちが溢れていたというか、当時の衣装を並べてるのもグッときた場面でした。いまだに毎度思うけどセクサマは原キーで歌えるのが本当すごい。

 

⑨挨拶

 

 全部でいい挨拶をしていた印象があるけど、松島くんが全公演通して「戻ったことを後悔してない」「今楽しいよ」って伝えてくれるたびにすっごく泣きそうになってしまう。でもそれが嘘には見えなくて、公演の間中本当に元気で楽しそうで、また会えたことを本当に感謝しながら毎公演きいてました。確かにみんなバラバラだけど同じ芯を持っていることをこの挨拶のパートで感じる。誤解を恐れずにまっすぐそのときの純粋な気持ちを伝えてくれるメンバーだからこそ、こう何があってもついてこれているんだろうなと思いますね。

 

⑩RUN・ CHANGE THE WORLD

 

挨拶の終わりは近年だと、優しく包みこむ歌が多かった気がするけれど、意志の強さが現れるRUNと明るく未来を歌ったCHANGE THE WORLDで本編を締めたのが意外でもあり、それが今のセクシーの答えなのだなとも思いました。

 

元々CHANGE THE WORLD自体が、今回のSZ10THのアルバムにマリが推薦していた曲でもあるし、湿っぽい感じではないものにしたいという本人たちの気持ちもこもっていて、そこがSZ10THがただエモでまとまらなかった理由というか。この曲が本編の最後であることこそがメンバーが一番このコンサートを通して伝えたかった意味なのではないかなと、そう感じました。毎公演、初めて見たファンもわかりやすく、拍をとって、サビの振り付けをしっかり踊ってくれていた松島くん、本当に可愛かったな・・・

 


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 宮城の薔薇サプライズ。自分はSTAGEの時にもいた当事者だけど、寄せ集めた不揃いの薔薇だったのが、少しいい薔薇に変わっていたのが嬉しかったし、それだけ流れた月日を感じたなあ・・・

 

 あの時自分と一緒に入っていた人たちはセクシーから離れてしまっているし、当時からの付き合いのセクシーのオタクたちの中にも、セクシーが一番ではない人もいるし、自分も学生から社会人になったけれど、あの頃の思い出として、そして共通言語としてSexy Zoneの存在は大きいし、そんないろいろ楽しかった瞬間があのバラが咲き誇る瞬間を見ながら思い出されてこみ上げるものがありましたね。

 

おじいさん;このお話の続きは、また今度にしようか。

少年たち;え〜そんなあ・・・

少年④;ねえおじいさん、これもおんなじところにあったんだけど・・・

おじいさん;おや、何かのフィルムだね。見てみようか。

少年①;ねえおじいさん、僕たちもいつかなれるかなあ、SexyZoneみたいに

おじいさん;ああ、きっとなれるさ、「君らしく」いればね 

 

 この本編中流れるおじいさんと子供たちの会話はおそらく風磨くん監修なのですが、「嵐」になりたかった子が、「SexyZone」になりたいと腹を括った先に、「君らしくいれば」が答えになる時が来るなんてね・・・

 

11 アンコール;Twilght Sunset

 アンコールにこの曲を持ってくるのずるいよ。

 

今すぐこの瞬間を閉じ込めてよ どうか Twilight Sunset
君の可愛い嘘は 僕をだませない
本当の君をもっと見せて そばにいていいかな?
もう少しだけ Waiting for starlight

 

この瞬間を閉じ込めておきたいの私たちだけじゃないのかなあって期待をしてしまう。

 

今すぐこの瞬間を閉じ込めてよ どうか Twilight Sunset
ふたりを包む空は 淡いグラデーション
本当のことをもっと話そう 夜が来る前に

手をつないでさ もう迷わないで
あと少しだけ Waiting for starlight

 

だけど閉じ込められないことも知ってるし、オタクも彼らも立ち止まってなんていられないけど、でも後少しだけ一緒にいようなんて本当にロマンチック。 Silver Moonとかとはまた違う現実への送り出し方だな・・・大人になったんだなあと感じた瞬間でした。

 

 宮城だけ、健人くんがメンバーに「楽しかった?」って聞いていたのも印象深かったです・・・

 

 

まとめ

 ここまで、長ーくツアーの記憶を綴ってきたけれどこのツアー3年売りの自担との再会とか、コロナ後初の有観客とかそういうことは置いといて、ただ純粋に楽しかった・・・という記憶だけが残るコンサートだったなと思います。エモさとかを全く感じないかと言われたらそうではないし、でもSTAGEに比べたらしめっぽさは全然なくて、冒頭で言っていたように「ありがとう」で溢れたコンサートだったなと思います。

 

 後やっぱり感じたのが、メンバーの気持ちがしっかり内側に向いていることが見えた部分かな。グループを長くやっていくと仲のいい友達や家族とは別で過ごしている時間が長くて、感情を共有しているものが多い分、グループでないと分かち合えないものが必然と増えていくと思うんです。それはこれまでの推しGを見ても思うんですが。セクシーはまだ若いけれど、でもマリ以外は学生ではなくなってより、定期的に会う人の比重がメンバーに偏っていくから否応なしに、内のことを考えるようになってきたように思えて。

 

 ただそれがネガティブな意味ではなく、セクシーの場合は良い方向に働いているなという瞬間が多かったです。脱毛の話で、客を置いてけぼりにしたけど(笑)でも数年前ならふまけんに至ってはそんなコミュニケーションすら難しい時代もあったし、4人ならんでメイクしたり、ライブ中の髪型お揃いにしたり、そのときのバカやった思い出の中の場面の多くが、メンバーとの時間になっていっていることがすごく嬉しいなと思います。ヘルツが合わなかった場所がちゃんと帰る場所になっているんだな・・・と。もちろん行き過ぎなところはあるのかもしれないけど、そこはまた時間をかけて変わっていく部分だとも思うから。関係値もまだまだ構築中なので、話す内容もきっと変わっていくと思うんだけど、楽屋での馬鹿話とか聞けなくなったらきっと寂しくなるんだろうな・・・オタクってそういうとこわがままで申し訳ないですね本当に。

 

 でも、極論をいうのなら、5人が笑っていてくれたらそれでいいし、叶えたい夢は全部叶えて欲しい。その夢を叶える瞬間に、これからも立ち会えたらいいなと思うし、一緒に笑えたらなって思います。

 

10周年。存分に笑おうな!!!!!

 


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